追悼、高倉健特別企画! 〜冬の華〜

追悼、高倉健特別企画! 〜冬の華〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

映画、『冬の華』 は、『八甲田山』・『幸福の黄色いハンカチ』 で、

前年に始まった、第1回日本映画アカデミー賞・主演男優賞他、

数々の栄えある賞を総なめにした、高倉健が約3年ぶりに古巣の東映に帰り、

新たな魅力を切り開いた、1978年の映画である。

 

 

 

 

久々にやくざ社会を舞台にしているが、以前の任侠映画とは違う、

奥行きの深い男の陰影を、くっきりと浮き彫りにしたこの作品は、

現代の、”あしながおじさん” 的作品として、当時話題を呼んだ。

 

 

 

 

物語は、高倉健演じる主人公が、冬の海辺で、

組を裏切った兄貴分の、池部良を殺害するところから始まる。

 

 

 

 

任侠映画全盛時代に、数々の競演を果たした、

池部良を殺害するという、このシーンは、

それまでの任侠映画との、決別のシーンと言えるかもしれない。

 

 

 

 

服役していた15年間、主人公は、殺害した男の一人娘の成長を、

陰から見守り、一生をかけて罪を償おうとしていた。

 

 

 

 

一方、父を殺した人とも知らず、主人公からの仕送りで、

美しい少女に成長した娘は、一日も早く、

まだ見ぬ恩人に会えることだけを、楽しみに待っていた――。

 

 

 

 

出所した主人公は、再び抗争に巻き込まれてしまい、

15年前と同じく、組の裏切り者を殺害しなければ、ならなくなる。

 

 

 

 

新しい任侠映画というよりは、新しい、「男」 のドラマで、

あしながおじさん的サブ・ストーリーは、メロドラマ風な装いで、

ラストに突き進んでいく構成が、絶妙である。

 

 

 

 

高倉健の後半の作品には、魂の求道者的作品が数多くあるが、

その先駆けとなった作品群の1つとし、てぜひ観ておきたい一作だ。

 

 

 

 

 

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