追悼、高倉健特別企画! 〜日本侠客伝〜

追悼、高倉健特別企画! 〜日本侠客伝〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

映画スター・高倉健の魅力の1つは、ストイシズムである。

 

 

 

 

やくざや犯罪者といった、社会のアウトロー役を演じながらも、

人々の共感を集め、孤高のヒーローであり続けたのは、ストイシズムゆえだ。

 

 

 

 

役柄は、年月とともに変わっても、人間の悲哀や孤独を、

全身に漂わせながら、ドロドロとした欲望とは、

全く無縁という、ある意味、矛盾したキャラクターを、

自然に表現できる、稀有な俳優の1人だった。

 

 

 

 

その高倉健が新境地を開き、映画スターへの階段を、

昇り始めるきっかけとなった作品が、

1964年に公開された映画、『日本侠客伝』 である。

 

 

 

 

初の映画出演から、実に足掛け8年半、95作目のことだった。

 

 

 

 

これ以後、

 

 

 

 

・『日本侠客伝』 シリーズ

・『網走番外地』 シリーズ

・『昭和残侠伝』 シリーズ

 

 

 

 

と、次々にヒット作を連発し、東映映画に、

なくてはならない存在になっていくことになる。

 

 

 

 

もともと、日本侠客伝は、中村錦之助が主演の映画の予定であったが、

時代劇を主とし演じてきた中村が、労働組合を応援していたからみもあり、

主演を拒否したのが、高倉健抜擢のきっかけである。

 

 

 

 

もともと、中村と友好関係にあった高倉健が、

中村のところに、「主演をやらせてもらいます」 と、

挨拶に行った際、それじゃ自分も1つ噛んでやろうと、

急遽出演が決まり、流れ者の客人役を演じた。

 

 

 

 

悪役の横暴を、じっと耐える主人公と、

それを見かねた流れ者が、殴りこみに行き、返り討ちに遭い、

ラストで主人公が仇を討つという、

任侠映画の原型が、この作品で誕生した。

 

 

 

 

歌舞伎のいわゆる、「がまん劇」 の伝統を反映し、

新しいタイプのやくざを、悪役に設定した、

先駆けの映画でもある、観ておいて損はない一本だ。

 

 

 

 

 

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